太陽光パネル場所別設置法
支持瓦方式太陽光パネル設置方法
太陽光パネルは数十年の長い間、屋根の上で風雨に曝され、電気を作り続けます。
取り付けに不具合があれば雨漏りや太陽光パネルのズレなどの問題を引き起こす恐れがあります。
近頃は瓦屋根の家屋が増えていますが、太陽光発電システムの導入は瓦屋根でも可能です。
太陽光発電システムのパネルを、瓦屋根の家屋に設置する場合の設置方式には支持瓦方式と支持金具方式があります。
支持瓦方式は、太陽光パネル架台専用に作られた瓦を使用して設置します。
既存の瓦の裏に、補強板を屋根垂木にビス留めし取り付け、その上に既存の瓦の替わりに支持瓦と呼ばれる瓦を取り付けます。
支持瓦はアルミダイキャスト製で瓦と同形状をしています。
瓦を支持瓦に差し替えるだけなので、施工が簡単ですので、職人の腕に大きく依存しない安定した工法です。
また瓦自体に対する負担が少ないというメリットがある反面、価格が若干高くなります。
以上のように安定した工法ですので、雨漏りの心配はなく、4本のステンレスビスにてがっちり固定する為、暴風雨などの大きな環境変化にも、充分な耐久性があります。
瓦を削って厚みを調整する支持金具方式の場合には、上手く厚みを調整できなかった場合など雨漏りのトラブルにつながってしまう可能性があり、職人の腕に左右される工法です。
洋瓦の太陽光パネル設置方法
洋瓦などの瓦屋根の上に、太陽光パネルを設置する場合は、アンカー方式といわれる工法があります。
アンカー方式は、支持瓦方式と違い、瓦に穴を開けて、とりつける方法です。
主な流れは、次のようになります。
1、瓦をめくって、アンカー金具をビスで固定していきます。
そのうちの一本は、必ず垂木に固定し、シーリングのバックアップ剤を差し込んで、シーリング剤を塗ります。
2、予め穴を開けておいた瓦にシリコンプライマーを塗って、その瓦を、もとに戻します。
3、シーリング剤を更に注入して、ゴムキャップをかぶせて、これで金具のとりつけは完了です。
4、パネルを乗せるためのフレームをとりつけて、高さを調整し、固定します。
そして、この上に、パネルをとりつけます。
また、他には支持金具方式というのもあります。
これは、最初に補強の耐水合板をビスで垂木に固定し、スペーサーで瓦の高さを調整して、支持金具を
ビスでとりつけます。
上に乗せる瓦は、金具の部分だけを削って、元に戻します。
金具は、加重をかけても下の瓦には緩衝材が、触れるか触れないかの状態で付けます。
あとは、フレームを取り付けて、その上に太陽光パネルを設置します。
それぞれ、防水性や、耐久性などのポイントがあるので、どの方式でするかは業者に相談して
決めることが大切です。
陸屋根太陽光パネル設置方法
太陽光パネルを設置する場合、マンションやアパート、一般家庭でも
見られるようになった、陸屋根と言われる、傾斜のない平面上の屋根に設置することがあります。
周囲の建物の状況にもよりますが、平面上に取り付けるため、向きやパネルの角度を
自由に決めることができます。
このため、発電効率が一番いい状態で取り付けることができます。
こういった屋根に、太陽光パネルを設置する際に必要な工事がいくつかあります。
パネルを取り付ける架台を置くため、屋根に穴をあけるアンカー工事が必要です。
この工事をすることによって、ボルトで架台で固定し、パネルが風などで飛ばされないようにしていきます。
また、陸屋根には通常防水工事が施されています。アンカー工事により
穴をあけるため、雨漏りや空けた部分からの腐食を防ぐため、再度防水工事が必要となります。
工事にも、ボルトで固定するものから、最近ではアンカー工事の必要ない施工方法なども
あるため、コストの削減や工期の短縮などができるようになっています。
陸屋根の種類や構造によって、どういった方法が一番いいかは変わってくるため、
施行業者に現場を確認してもらい、見積りをとって行っていくことが大事です。